新人スタッフインタビュー(2017)

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広島大学病院薬剤部(以下,当部)では,平成28年度に4名の新人を迎えました。就職して1年経過した彼らに,インタビューしてみました。

当部を選択した理由

先輩薬剤師(以下先輩):広島大学病院(以下,当院)は,病床数746床(平成29年4月1日現在)と いう大きな病院です。当部には,薬剤師65名が所属しており,様々な認定及び専門資格を取得しています。皆さんが当部を就職先に選んだ理由を教えてください。

佐藤:病床数が多く,診療科もたくさんあるので,様々な症例について学ぶことができると思ったからです。

原田:大学病院の中でも早くから病棟に薬剤師を配置していて,病棟業務に力を入れているからです。

先輩:そうですね。当院は,平成14年(2002年)に全病棟へ専従の病棟薬剤師を配置しています。

小澤:僕はレジデントとして学んできた知識を活かせる,病棟業務に力を入れている病院で働きたいと思っていました。また,救命の分野にも興味があり,高度救急救命センターに専従の薬剤師がいることも理由の1つです。

先輩:当院は一般病棟だけではなく,高度救急救命センター,ICUや手術室等にも薬剤師が配置されています。このような病棟にも薬剤師がいることについてはどう感じますか?

野津:薬剤師が様々な現場で働くことによって,薬剤師の重要性を他職種に知ってもらい,信頼につながっていると思います。

佐藤:薬剤師の活躍できる場が広く,また幅広い知識が必要だと思います。リスクの高い患者さんが多いので責任も重いと思いますが,その分野で活躍できる薬剤師を目指していきたいと思います。

先輩:小澤くんは手術室専従の薬剤師として業務をしていますが,手術室に薬剤師がいることの重要性を感じることはありますか?

小澤:手術室における薬剤師の業務は,大きく分けると,医薬品の適正使用推進,麻薬や筋弛緩薬の管理,人工心肺用液薬や術後疼痛コントロール用薬の注射ミキシングの3つがあります。それらの業務に,薬剤師が積極的に関わることが大切だと感じています。

業務

先輩:調剤室には平成29年度から新しい調剤機器がたくさん導入されました。業務に変化はありましたか?

小澤:散薬自動分包機や新しいアンプルピッカーなど導入され,調剤業務の効率化および安全性は高まっていると感じます。

佐藤:調剤機器の導入により,調剤のスピードが上がったように感じます。また,安全に薬剤提供が出来ていると感じます。

先輩:最新の機器を活用することで,業務の質向上につながっていますね。

先輩:また,当院には様々な医療チームがありますが,興味のあるチームはありますか?

野津:精神科リエゾンチームに参加してみたいです。精神科の病院でレジデントとして勉強していたので,その知識を活かしたいです。

原田:私は感染制御チームです。医師と連携して感染症の治療,看護師と共に院内の感染対策を考えていくことに興味があります。

先輩:業務の中からResearch Questionを導き,それを基に研究活動を行っている薬剤師もたくさんいます。

小澤:研究の指導をして下さる先生も多く,当部に広島大学の研究室が併設されている為,研究をしやすい恵まれた環境だと思います。

佐藤:先輩方が学術大会などで発表されているのを見て,「次は自分も」という意欲が生まれました。

教育

先輩:職員に対する教育体制はいかがですか?

野津:1年目からローテーションで様々な仕事に携わることができるので,幅広く知識を得ることができます。また,自分で気になった処方について病棟薬剤師に直接話を聞く勉強会があるので知識がより深まります。

原田:よりスムーズに日勤や夜勤業務に入ることができるよう,チェックシートを用いて理解度の確認が出来る運用は良いと思います。

佐藤:SOAP形式による記録の書き方練習では,必ず先輩薬剤師にフィードバックしてもらえるので勉強になります。

先輩:新人薬剤師をサポートできる環境が整っていますね。先輩薬剤師の印象はどうですか?

小澤:知識だけではなくて,いかに仕事を効率的に行うかについても学ぶことが多いです。

原田:知識の幅が広いことに驚きます。わからないことがあるときや困ったときにやさしく手を差し伸べてくれます。

佐藤:先輩方からは,知識,技術,患者対応など学ぶことばかりです。

先輩:毎週部内セミナーを開催しており,Clinical Questionに基いた文献抄読や症例検討,業務報告,などが行われています。

小澤:文献抄読では様々なジャンルの薬物治療に関する論文を目にすることができ,先輩の先生方の発表を通じて,論文の内容をいかにClinical Questionの解決に役立てるかという視点について深く学ぶことができます。

原田:文献抄読は普段業務で気になっている些細なClinical Questionを深く調べる良い機会であり,発表する力も身に付けることができると思います。症例検討は実際の症例をもとに処方を検討したり,モニタリングポイントをまとめたりすることで,現場で介入していく力を養うことができると思います。

先輩:当院では毎年1名の職員が,1か月半のアメリカ研修プログラムへ参加できます。

野津:アメリカの臨床薬剤師が,実際にどのような活躍をしているのか見てみたいです。

佐藤:今までに研修へ参加した先輩方から,様々な経験が得られると伺っており,とても興味があります。また,アメリカにおける薬剤師の教育体制についても,知りたいです。

休日

先輩:当院は,夏季休暇という制度があり,まとまった休みが取れます。皆さんは何をして過ごしましたか?

原田:大阪に旅行へ行きました。

佐藤:大分の温泉に行きました。

野津:僕も友達と温泉旅行に行ってリフレッシュしました。とりあえず毎日お酒を飲んでいましたけど・・・。長期連休をもらえるので遠出をすることができました。

小澤:自転車で関門海峡を渡って福岡の小倉まで行くという目標を達成できました。

先輩:プライベートでも目標を持っていて素晴らしいですね。

まとめ

先輩:入職してみて良かったと感じることはありますか?

佐藤:幅広い診療科の処方を経験できることや,抗がん剤のミキシング,TDMなど様々な業務に従事出来ることです。ここで働くことのすべてが自分にとって良い経験になっていると実感できています。

小澤:薬剤師としての能力を高めることができる環境はもちろん,仕事のON/OFFがしっかりしていて趣味に使える時間もあるので,リフレッシュできるところです。

先輩:仕事ばかりではなく,自分の時間が取れるのも大切ですね。他にはありますか?

野津:同期がいること。仕事終わりに飲みに行って,悩んでいることを相談できるので仕事を頑張れます。

原田:背中で引っ張って下さる先輩,切磋琢磨できる同期と出会えたことです。

先輩:この代はよくみんなで飲みに行っていますね。同期仲が良いことは仕事にも良い影響を与えると思います。

先輩:業務をする上で,経験不足や知識不足で大変なこともあると思います。当院には経験豊富な先輩薬剤師が多いので,分からないことは溜め込まず,どんどん質問しましょう。これからもみんなで切磋琢磨して,一緒に頑張っていきましょう。