新人スタッフインタビュー(2018)

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広島大学病院薬剤部(以下,当部)では、平成29年度に8名の新人を迎えました。就職して1年間経過した彼らにインタビューしてみました。

当部を選択した理由

先輩薬剤師(以下先輩):広島大学病院(以下,当院)は,病床数746床で,当部には薬剤師約70名が所属しています。皆さんが当部を就職先に選んだ理由を教えてください。

梶川:病棟業務に力を入れており,薬剤師が病棟に専従していることはもちろんのこと,薬剤師がTDMを実施し,病棟薬剤師と連携していることを伺い,医師への処方提案などの介入をより行うことができる環境だと感じたからです。

板村:多くの薬剤師が在籍しており,認定・専門の取得や臨床研究の分野でも学習できる環境が整っていると感じたからです。

秋月:私は他施設でレジデントを修了してから就職しました。HIVに興味があったので,エイズ治療拠点病院であること,また,薬剤師の病棟活動がトップクラスであることが大きな理由です。

 

先輩:そうですね。当部は,平成14年(2002年)に全病棟へ専従の薬剤師を配置しており,全入院患者に薬剤師が介入しています。
ところで,秋本さんは社会人大学院へ進学していますが,業務との両立はどうですか?

秋本:大学院へは業務が終了してから行っています。業務が終了してからなのでもちろん疲れていますが,研究室の場所も近く,終わってからすぐに取り組むことができるので時間を有効に活用できています。

先輩:大学院と業務の両立は大変だと思いますが,その中で時間を有効に活用できるのは重要な事ですね。

 

業務

先輩:休日業務は8月頃から,夜勤業務は11月頃から担当していただきました。不安はありましたか?

小林:不安はありましたが,新入職員到達度チェックリストを用いて,休日業務や夜勤業務に必要な内容を先輩と確認することができたため,しっかり準備をして臨むことができました。

土本:初めての休日業務や夜勤業務の時はとても不安で,先輩だけではなく同期とも何度も事前にマニュアルを見て確認しました。先輩方も温かく見守って下さって,困った時には助けていただきました。

 

秋月:休日業務も夜勤業務もきちんと時間通りに終わるので,その後の計画も立てやすいです。

先輩:不安な中でも,教わったことを活かし休日業務や夜勤業務を完遂できたことで,自信になったと思います。

 

先輩:また,当部には様々な医療チームに加入している,認定を有している薬剤師が多くいますが,興味のあるチームや分野はありますか?

山田:妊婦・授乳婦薬物療法の認定を取りたいです。というのも,広島県内で取得している方が少なく,また,自分と同じ女性のために役に立てられると思ったからです。

土本:私は緩和ケアチームに興味があります。オピオイドの副作用対策や効果のモニタリングを通じ,薬剤師として様々な介入ができると思ったからです。

松島:就職する前は腎臓について興味を抱いていましたが,今はそれだけにとらわれず,様々な勉強会を通じてより多くの分野に目を向けていこうと考えています。

先輩:興味のある分野は,年度始めに希望調査アンケートがあるので自分からどんどんアピールしていくといいかもしれませんね。

 

教育

先輩:当部には新人ローテーション(教育ページ参照)という,各部門をローテーションしながら業務を覚えていくシステムがありますが,いかがでしたか?

秋本:1年目から調剤業務だけでなく,病棟業務・DI・製剤・治験・TDMなど多くの業務を経験することができました。

松島:薬剤部全体の業務が理解でき,各業務間のつながりを意識して行動できるようになりました。

板村:普段行っている業務が,どのようにリンクしているのかを把握できました。日常の業務に対し広い視野を持てるようになることで,様々なことに応用が利くようになったと思います。

先輩:ローテーションをすることで,業務間のつながりを理解・意識することができたみたいですね。当部では,患者さん,他職種から信頼されるために,まずは幅広い知識を持ったジェネラリストであることを大切にしています。

先輩:また,メンター・メンティー制度(教育ページ参照)も取り入れていますね。メンター・メンティー制度があって良かったことはありますか?

山田:気兼ねなく話せることです。客観的に自分のことを分析してくださるのでとても有意義だと思いました。また,業務での時間の使い方など具体的なアドバイスもして頂けました。

梶川:実際の業務の流れや疑問点など,上司から業務に関する説明を受けた後に,その内容をメンターの先生も一緒に確認してくださったことです。 部署の違う先輩と関わりを持つ,信頼関係を築ける,という点でも良かったと思います。

土本:業務で失敗したことなどを相談させて頂いたり,先輩の体験談を聞かせて頂けました。自分の問題点を探って,解決策を一緒に考えてくださるので,本当に助かりました。

先輩:気兼ねなく悩みや疑問を相談できる環境があることは非常に心強いですね。

 

休日

先輩:当部では原則土日休みになりますが,休日は何をして過ごしていますか?

小林:友人と食事に行ったりショッピングに行ったり,家でのんびりしたりします。

松島:家で映画を観たり,本を読むことが多いです。同期や先輩・他施設の薬剤師とフットサルをすることもあります。

先輩:また,夏期休暇という連続した3日間の休みがあり,まとまった休みが取れますが,皆さんは今年どのように過ごしましたか?

秋月:夏期休暇は家族や友人と旅行に行きました。土,日から続けて5日間頂けたのですごくリフレッシュできました。

先輩:休日や夏季休暇がきちんとあるので,皆さんプライベートも有意義に過ごせているようですね。

 

まとめ

先輩:当部で1年間薬剤師として勤務した感想を聞かせてください。

板村:様々な研修会への参加や,業務ローテーションによって病院薬剤師に必要な基本的知識・能力を習得できたと思います。2年目以降も自己研鑽に励みたいです。

梶川:医師に処方提案をする機会も多々あり,薬剤師の職能を発揮できる環境だと感じています。また,認定や専門を取得しやすい環境が揃っており,認定・専門取得へのモチベーションも上がっています。

秋月:楽しく働いています!!勉強になることも多く,充実しています。

秋本:業務のローテーションをすることで多くのことを経験できました。薬剤師としての知識も増え,それを日常業務に還元できるようになりました。

松島:1年間を通して,薬1つ1つの特徴を理解してきたと少しずつ実感できるようになりました。

土本:任される業務が増えてきて,少しずつですが,出来るようになってきたことを実感できるのでやりがいを感じています。根気強く教えてくださった先輩方や,一緒に頑張ってきた同期の存在が大きいです。

小林:知識,技術,患者対応など,薬剤師としても社会人としても成長できた1年間でした。先輩方のように,他部署・他職種の方から信頼を得られる薬剤師になりたいと改めて思いました。

山田:日々業務を行っていくのに無我夢中だった最初の時期から,少しずつやりがいと成長を感じられるようになり,自身の大きな変化を感じました。勉強してきたことが臨床現場で活かせると,とても嬉しいです。

先輩:ローテーションにより様々な業務を経験し,ジェネラリストを目指して包括的に学べた1年間でしたね。悩みがあればメンターに相談し,先輩薬剤師から学び,時には同期から刺激をもらうことでの成長を,皆さん実感しているようです。

 

先輩:1年目の皆さんのインタビューを終えて,仕事もプライベートも充実していることが伝わってきました。皆さんはまだ1年目で,知識・経験不足で壁にぶつかることもあるかと思います。壁にぶつかることを成長できる機会と捉え,自分で調べるだけでなく,私達先輩薬剤師に質問して下さい。今後も共に自己研鑽に励んでいきましょう。