“一人でも多くの命を助けよう“
〜「避けられた災害死」を減らすために薬剤師ができること〜
DMAT(Disaster Medical Assistance Team)は「災害急性期に活動できる機動性を持った トレーニングを受けた医療チーム」と定義されます。
1995年の阪神淡路大震災では「避けられた災害死」(平時の救急医療レベルの医療が提供されていれば救命できたと考えられる災害死)が500名あったと報告されています。阪神淡路大震災をうけて、日本DMATは2005年に発足し、現在は災害現場の医療活動はもちろん、災害地域の病院支援、また被災地域外に患者を搬送する広域医療搬送など多岐にわたる医療支援を行っています。
広島大学病院では2011年の東日本大震災、2014年の広島県土砂災害時にDMATチームを派遣し、現地での医療活動、支援を行いました。
薬剤師は「業務調整員」としてチームに参加しています。業務調整員とは情報、物資、移動などチーム活動のすべてを管理する役割があります。広島大学病院の薬剤師は業務調整員としての業務に加えて、災害現場で適切な薬剤管理・災害状況に応じた薬剤選択、治療経過の記録・管理など、薬剤師の専門性を活かした活動を行っています。
薬剤師の専門性を活かし、“一人でも多くの命を助ける“ために、訓練に励んでいます。